東洋医学の病気のとらえ方  - 大翔 -

病気とは:  正気(抵抗力、免疫力)  < 病邪
未病とは:  正気(抵抗力、免疫力)  ≠  病邪
健康とは:  正気(抵抗力、免疫力) > 病邪


病気の原因(病邪):外因、内因、不内外因の3つ
外因は自然素因と外傷からなる 外因(六淫):風、寒、署、湿、燥、火
風邪:
目に見えない伝染性の病因(細菌、ウィルス)
寒邪:
寒冷刺激
暑邪:
過度の高温の生活環境
湿邪:
湿気や水分の多い生活環境
燥邪:
乾燥性
火邪:
火傷や高温
内因は体質的素因と精神的素因があります。内因(七情):怒、喜、思、憂、恐、悲、驚
怒:
怒りすぎると肝臓の調子が悪くなる
喜:
はしやぎすぎると心臓の調子が悪くなる
思:
思い悩むと胃の調子が悪くなる
恐:
恐ろしい目にあうと腎臓の調子が悪くなる
悲:
ひどい悲しみにあうと肺の調子が悪くなる
驚:
ひどく驚くと腎臓の調子が悪くなる
不内外因:日常生活の不摂生(暴飲・暴食、その他〕

東洋医学では「証」を見て健康状態を判断します。

「証」とは患者の「基礎体カ・体質」や「病状・病気の部位」「病気の経過時期・病気の起こり方」から示される情報のこと。その中で特に重要になるのが「虚・実」と「気・血・水」になります。

「虚・実」とは主に慢性疾患などの体力や体質、抵抗力の強弱を示すもの

「気・血・水」とは人間の生命活動の元になるもので、自然界や食べ物などから摂取したり、体内の臓器で作られたりして全身を絶えず巡っているもの

外見や症状の目安
虚証
痩せ型、筋肉が弱い、顔が細い、声が小さくて不明瞭、胃腸が弱い、疲れやすいなど
実証
ガッチリ型、顔が太い、声が大きく明瞭、胃腸が強い、便秘がちなど

特徴
・生命活動、エネルギー、元気、気カなどの源
・絶えず体内を巡って、生命活動を促進させる・身体を温める
・全身に栄養を与えて、臓器や器官の働ぎを高める
・体内を微調整して、生命状態を改善
・体内の水液の総称
・全身に栄養と潤いを与える

ガン予防14カ条 第 8回 日本癌コンべンション 西洋医学と東洋医学との違い